2013年5月7日火曜日

メンバーによる活動報告 栗生恭輔さん


―自己紹介をお願いします。
横浜国立大学経済学部2年生の栗生恭輔と申します。去年の7月から当団体の活動に参加して、現在はこのブログの管理、よこはま学習室の金曜日の曜日リーダー※を担当しています。(※今年度から新しく創設された係です。担当曜日のメンバー集めやシフト組み、終わりの会の司会などを行います。)
散歩やランニングをするのが好きで、大学を卒業する前にはフルマラソンを完走してみたい!と秘かに思っています。

―学習室を知ったきっかけと、参加した理由は何ですか?
ぼくは生まれてから高校を卒業するまでずーっと宮城県に住んでいました。(ちなみに震災時は高2でした。)関東の方の大学に入学することになって宮城を出たのですが、いざ出てみると「こんなタイヘンなときに宮城を出てきてしまって果たしてよかったのだろうか?」と思い悩みました。関東に住みながらも地元の役に立ちたい!けど震災ボランティアとして毎週末現地に行くのは金銭的にも体力的にもタイヘン、、、と考えていた時に、同じ高校の友達がフェイスブックで当団体の活動をシェアしているのを見つけました。「現地以外にもニーズはあるんだ!」ということに気づき、また継続的に支援を行えるということで、当団体の活動への参加を決めました。

―普段の学習室の様子はどうですか?
雰囲気はとてもアットホームな感じでイイですよ!学年関係なく車座になって学習するので、子どもたちも大学生を見本にするだけではなく、1コ上、2コ上の友達の姿勢を見本にして学習します。時には子どもたち同士で勉強を教えあったりすることもあります。また、学習室に来る子は勉強をガッツリしたい子、大学生や友達に話を聞いて欲しい子などみんなが同じ方向を向いているわけではないので、大学生がその子その子に合った対応をしています。このようなことは普段の学校や塾といったところではなかなかできないようなことだと思いますし、学習室のイイところだと思っています。

―学習室の好きなところはどんなところですか?
子どもがみんな素直
学習室に来る子はみんなとても素直です。しゃべるときはしゃべりまくるけど、一度勉強を始めるときちんと集中してやり通します。こちらから言わなくても自発的にやってくれるようになるともっとイイですけどね!(笑)
大学生メンバーが優秀
学習室の大学生メンバーは楽しく勉強できるような工夫ができたり、子どもの心情を察したり、子どもたちにとっていいお兄さん役、お姉さん役になることが上手な方ばかりです。支えるときは支えてあげる。気合が足りないときは気合を入れてあげることができる方が多いからこそ、子どもたちも毎回来てくれているのだと思います。そういった点で、「優秀」な方がとても多いなと感じます。

―学習室を通して学んだことは?
(震災について、震災以外について両方教えてください)
[震災について]
うだうだ考えすぎないで、行動してみることです。もちろん被災者の心情はきちんと考えて行動しなければいけませんが、「支援のあるべき姿」などについて延々と考えていても現状は変わりません。学習室の企画だって成功しているものもあれば、当初の目的とは少し違った形で継続して行われているもの、1回やそこらでボツになったものもあります。できる限りのリスクヘッジをした上でなら、みんなが楽しめる・喜べると思ったものをどんどん提供していっていいのだと思います。ダメだったら引っ込めればいいという発想で。ちょっと言い過ぎで軽率とも取れる表現かもしれませんが、頭でっかちな傾向にあるぼくにとっては、このぐらいのメンタリティでいいんだと感じました。
また、継続して活動することがいかに大事かということも身を持って学びました。何回も子どもたちの勉強を見ていると、その子との間に信頼関係が生まれます。この信頼関係は子どもたちを指導していくうえで不可欠です。また、その子の心身の調子の変化なんかも分かりやすくなり、より効率的な指導ができるようになります。
[震災以外について]
子どもたちからも大学生メンバーのみなさんからもいろいろなことを学んでいます。毎回部活でクタクタになりながらも遠いところから来て文句ひとつ言わず黙々と勉強を頑張る子どもの背中を見て奮い立たされることだってありますし、大学生メンバーの行動力、企画力を目の当たりにして「自分もあんな風になりたい!」と思うことだってあります。学んでることの多さでいえば、学習室の運営で大学生メンバーと意見を交わしていく中で学ぶことが多いです。

―これから学習室をどのようにしていきたいですか?
神奈川の方に避難してきている子どもたちがもっと多く当団体で勉強を学べる環境を作っていきたいと思っています。そのためには、ぼくが管理しているブログはじめ、学習室のフェイスブックやツイッターでもっと広報に力を入れて協力してくださる方々を呼び込みたいと考えています。また、高校生になった子どもたちも多いので、その子たちが将来しっかりと自分の足で自分の人生を歩んでいけるような力をつけられるようなことも企画していきたいと思います。そのためにはまずぼくが自分の足で自分の人生を歩んでいけるような力をつけて子どもたちの見本になれるようになりたいです。

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